2016 Fiscal Year Annual Research Report
エクソソームの分子プロファイルおよびその機能の解析に基づく犬の血液腫瘍の病態解明
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16H06741
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
富安 博隆 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (70776111)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | エクソソーム / miRNA / 腫瘍免疫 / 次世代シーケンサー / 腫瘍微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、犬のリンパ系腫瘍に関して細胞外小胞の一つであるエクソソームが腫瘍細胞と免疫細胞との相互作用において果たす役割を明らかにすることを目的としている。 本年度は特に、犬のリンパ系腫瘍細胞由来のエクソソームを分離しそのRNAプロファイルの解析を網羅的に行った。その結果、エクソソームが内包するmiRNAのプロファイルはその親細胞のプロファイルを色濃く反映することが明らかとなり、また豊富に含まれるmiRNAの種類に関してはmiR-7、let-7などその多くがエクソソームと細胞株で共通していることが示された。また詳細な解析からmiR-350、miR-22などエクソソームと親細胞の間で内包量が有意に異なるmiRNAも抽出され、現在その詳細な内包量の違いと機能の解析を行っている。その他、抗がん剤に感受性を持つ細胞株と耐性の細胞株の間でも複数種類のmiRNAにおいてエクソソームに内包される量に違いが認められ、その詳細な内包量の違いと機能の解析も同時に行っている。興味深いことにこれらのmiRNAの多くはゲノム上でmiR-8908というクラスターを形成していることが明らかとなり、その生物学的意義に関しても検討している。 また、現在はエクソソームに含まれるタンパクの網羅的な解析にも着手しておりその解析も今後行う予定である。 本研究に関しては、今後は研究代表者が別の科学研究費補助金に基づきその内容をさらに発展させる予定であり、そのため本科学研究費補助金に関して翌年度の助成は辞退することとしている。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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[Journal Article] Eradication of Canine Diffuse Large B-Cell Lymphoma in a Murine Xenograft Model with CD47 Blockade and Anti-CD20.2016
Author(s)
Weiskopf K, Anderson KL, Ito D, Schnorr PJ, Tomiyasu H, Ring AM, Bloink K, Efe J, Rue S, Lowery D, Barkal A, Prohaska S, McKenna KM, Cornax I, O'Brien TD, O'Sullivan MG, Weissman IL, Modiano JF
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Journal Title
Cancer Immunol Res
Volume: 4
Pages: 1072-1087
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Comprehensive gene expression analysis to elucidate common molecular mechanism of drug resistance in canine lymphoma2016
Author(s)
Tomiyasu H, Suenaga M, Watanabe M, Ogawa K, Motegi T, Goto-Koshino Y, Ohno K, Sugano S, Skorupski KA, Tsujimoto H
Organizer
Veterinary Cancer Society Annual Conference
Place of Presentation
Orlando, FL USA
Year and Date
2016-10-20 – 2016-10-22
Int'l Joint Research