2016 Fiscal Year Annual Research Report
オートファジーによる腎臓でのWNKキナーゼおよび血圧・電解質制御機構の解明
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16H06772
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
森 雄太郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (00781618)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | WNKキナーゼ / 偽性低アルドステロン症II型 / 選択的オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
オートファジーを可視化できるGFP-LC3マウスを用いた、腎臓でのオートファジー誘導の確認では、飢餓や脱水の刺激条件でその誘導を確認することができた。 遠位ネフロン特異的 Atg5 ノックアウトマウスの作製については順調に進行した。Atg5 Flox/Floxマウスと遠位ネフロンで Cre リコンビナーゼを発現する Ksp-cadherin-Cre マウスと掛け合わせ、同部位でオートファジーが障害されるマウスの系列を樹立できた。同部位でp62/SQSTM1 (p62)の蓄積が確認できたが、仮説に反して、KLHL3やWNK4については、予想していたオートファジーの障害による蓄積は指摘できなかった。オートファジー誘導を確認した飢餓・脱水の刺激条件でこれらの動きを観察したが、特にWNK4やKLHL3、下流のNCC、NKCC2などに顕著な変化を指摘することはできず、オートファジーによるWNK4を中心としたカスケードの調節は、補助的・代償的な機構である可能性が示唆された。 併せてKLHL3 KOマウスの解析も行い、腎臓での選択的オートファジーの生理的意義の検索を試みた。 CRISPR/Cas9システムを用いたp62ノックアウト細胞系列の樹立については、比較的順調に進行し、複数のホモノックアウト細胞系列の樹立を行うことができた。これらについて、WNK4とKLHL3を強制発現してWTの細胞系列のものと比較すると、両者の増加が確認され、強制発現のような非生理的にWNK4が増加してしまうような条件下では、p62依存性選択的オートファジーによる調整が機能することが示唆された。このデータは国際学会での発表した。 平成29年度からの森の頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラムによる海外派遣が決定したため、誠に残念ながら同年度の研究は中断せざるを得なくなり、交付申請を辞退した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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[Journal Article] KLHL3 Knockout Mice Reveal the Physiological Role of KLHL3 and the Pathophysiology of Pseudohypoaldosteronism Type II Caused by Mutant KLHL3.2017
Author(s)
Sasaki E, Susa K, Mori T, Isobe K, Araki Y, Inoue Y, Yoshizaki Y, Ando F, Mori Y, Mandai S, Zeniya M, Takahashi D, Nomura N, Rai T, Uchida S, Sohara E
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology
Volume: 37
Pages: 1-13
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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