2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of treatment methods of tendon diseases using genetically modified mice
Project/Area Number |
16H06845
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
河村 真吾 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (30456511)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 腱細胞 / 腱鞘滑膜細胞 / 関節滑膜細胞 / Scx / Tppp3 |
Outline of Annual Research Achievements |
腱特異的遺伝子Scleraxis(以下Scx)、腱鞘滑膜特異的遺伝子tubulin polymerization-promoting protein family member 3 (Tppp3)の新規遺伝子改変マウスであるScx-CreERT2、Scx-EGFP、Tppp3-CreERT2、Tppp3-EGFPの遺伝子改変マウスを作製した。しかし、Scx-CreERT2、Scx-EGFPマウスにおいて、薬剤選択カセットの存在が発生に悪影響を及ぼすことが判明したため、Tg(CAG-dre)1Afstマウスと交配して薬剤選択カセットを除去した。これによってホモマウスを得た。 Scx-EGFP、Tppp3-EGFPマウスにおいて、蛍光実態顕微鏡や免疫染色よって、それぞれ腱特異的、腱鞘滑膜特異的EGFP発現を確認した。Scx-EGFPマウスにおいて、ホモマウスとヘテロマウスにおいてEGFP発現量を比較したところ、ホモマウスにおいてより強いEGFP発現が観察された。この結果から、Scxはbiallelic発現であることが示唆された。また、Tppp3-EGFPマウスにおいては気管支、神経、皮膚、毛嚢等でもEGFP発現が観察されたことから、腱鞘滑膜に限定的な発現を示す遺伝子ではないことが判明した。 CreERT2システムにおいては、R26Rマウスと交配し、Scx-CreERT2/R26R、Tppp3-CreERT2/R26Rマウスを作製した。β-gal染色を行い、Scx-CreERT2/R26Rマウスにタモキシフェン2mg 4回隔日投与を行い、四肢の腱や靭帯、尾等においてCreリコンビネーションを確認した。Tppp3-CreERT2/R26Rマウスも同様にタモキシフェンを投与することで、腱鞘滑膜および関節滑膜でのCreリコンビネーションを確認した。 Tppp3-CreERT2/R26Rマウスにおいてタモキシフェン投与後、膝蓋腱断裂モデルを作製した。術後1週時には膝蓋腱断裂部は線維芽細胞で置換されていたが、これらはβ-gal陰性であった。腱再生において膝蓋腱周囲の腱鞘滑膜細胞および関節滑膜細胞の関与は乏しいことが示唆された。Scx-CreERT2/R26Rにおいては、薬剤選択カセット除去に時間を要したため、現在実験中である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)