2017 Fiscal Year Annual Research Report
The development of assessment methods of suspected harassers in harassment counselling in universities
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16H06856
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中澤 未美子 名古屋大学, ハラスメント相談センター, 助教 (80777300)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | ハラスメント / 加害者 / アセスメント / 大学 / アカデミック・ハラスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は前年度までに得られた結果を踏まえ、めて様々な知見からハラスメントの検討が必要という認識に至ったことから、主に諸外国でのインタビュー調査をおこなった。アカデミック・ハラスメントの認識や用語の使用、その解決において我が国との差異があるのか、またハラスメントの解決に携わる対人援助職の職種により加害者へのアプローチは異なるのかを検討する必要が生じた為である。本来、これらの検討課題は多様な視点を持つ者が一堂に会し議論をおこなえることが望ましいが、予算および研究期間の都合上、そうした場を設けることが不可能であった。そのため研究者がデンマークとアメリカに赴き、ハラスメントに関連する対応部署を視察したり対応者へのインタビューをおこなったりし、データの収集に努めた。 具体的な成果としては、デンマークの対人援助職にアカハラ創作事例に関するインタビューを実施し、アセスメントや「加害者」対応について議論をおこなったこと、同人の所属機関で実施されている低学年からのセクハラ防止に関する性教育やいじめ防止プログラムに関して情報収集を行なった。アメリカではミシガン大学のOffice for Institutional Equity及び Sexual Assault Prevention and Awareness Centerにてインタビューをおこなった。これらの内容を検証し、我が国におけるハラスメントの「加害者」のアセスメントについて質的に検証しポータルサイトを作成した。 ハラスメントは身体的な暴力から人間関係上のトラブルまで、様々な事柄を包含する現象である。また、その種類も性的なものから労務上で生じることまで多岐に渡る。ハラスメントの被害者が求める救済も多様であり、解決のシステム面、心理的ケアの面で多くの学問領域から考究する必要があり、本研究はその端緒であることを示した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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