2017 Fiscal Year Annual Research Report
Functions of PDGFRa positive mesenchymal stem cells during the treatment of epidermolysis bullosa
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16H06951
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
新保 敬史 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (70780609)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 網羅的遺伝子発現解析 / 単一細胞 / 間葉系幹細胞 / Pdgfra |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、骨髄Pdgfra陽性間葉系幹細胞集団に含まれる機能的亜集団を同定し、骨髄Pdgfra陽性間葉系幹細胞がいかに組織再生に関与するのか、その分子メカニズムを網羅的に明らかにすることである。本年度は、昨年度に引き続き本研究課題の目的を達成するために必要な単一細胞を用いた網羅的遺伝子発現解析法を末梢循環間葉系幹細胞に適用するための条件検討を行った。当初単一細胞レベルでのデータ取得が困難であったが、複数の網羅的遺伝子発現法を検討することにより、骨髄Pdgfra陽性間葉系幹細胞集団を単一細胞レベルで解析することの出来る技術の確立に成功した。また得られたデータの解析法についても検討を行った。解析の再現性を重視し、すでに他のグループによって開発済みであり、多くの研究グループが採用している解析法を重点的に検討し、骨髄Pdgfra陽性間葉系幹細胞集団を解析するために必要な手法も確立した。以上の技術を用いて、骨髄中に存在するPdgfra陽性間葉系幹細胞を単一細胞網羅的遺伝子発現解析したことろ、複数の機能的亜集団を同定できた。さらに組織損傷モデルとして皮膚移植モデルを用いて、移植皮膚片に集積する骨髄Pdgfra陽性間葉系幹細胞の解析を試みたが、回収できる細胞に限りがあり断念した。そこで全身で緑色蛍光色素GFPを発現するGFPマウスを用いて同様の皮膚移植を行った。解析の結果から、末梢循環を介して移植皮膚片に供給される細胞集団には、血球系細胞と非血球系細胞が含まれること、それぞれがさらに複数の機能的亜集団を含むことを明らかにできた。これらの発見は、骨髄Pdgfra陽性間葉系幹細胞を含む末梢循環を介して損傷組織に供給される細胞が、いかに組織再生を促進するのか、その分子メカニズムを明らかにするために有用なデータになると確信する。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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