2016 Fiscal Year Annual Research Report
超・高線量率マイクロスリットX線照射を用いた多発肺転移の新規治療戦略
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16H06972
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
川口 弘毅 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (60781820)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 多発肺転移 / スリットビーム |
Outline of Annual Research Achievements |
超・高線量率マイクロスリットX線照射を用いた多発肺転移の新規治療戦略を構築することを目的とする。近年、次世代の高精度放射線治療として、VMAT,Rapid Arcなど線量率を可変させながら照射し、総線量を積算する治療法が開発されつつあるが、積算線量のみで生物学的効果を判断してよいか否かは慎重に検証すべき課題である。低線量率の生体反応に関してはこれまで諸家の報告が多々あるが、超・高線量率に関しては照射法を工夫しなければ生体内(In vivo)の反応を検討することは難しい。そこで、高輝度放射光設備(SPring-8)から供給される指向性の高いX線ビームを用いて、超・高線量率(11,000cGy/ sec)X線照射を用いた多発肺転移の新規治療戦略を検討した。方法として超・高線量率X線のスリットビームを用いて、動物実験にてその生体反応(正常組織、腫瘍)を解析し、正常組織の反応を中心に研究し、移植腫瘍に対する治療法を検討した。マウスの正常組織(片肺、全肺、心臓)を対象とし、格子幅、総線量を変化させて、分子病理学的評価及び、生存率からその毒性を解析する。腫瘍に関しては多発肺転移マウスモデルを用いてブロードビーム、スリットビーム、格子状ビームの増殖抑制効果に関して解析を行った。同時に、スリットビーム、格子状照射における正確な線量分布を評価するため、専用のファントムを作成し、ガフクロミックフィルムを用いて各格子幅での物理学的特性、線量プロファイルの作成を行った。 多発肺モデルの検討では、スリットビーム照射を用いた片肺照射においてにおいて有意な肺転移数の減少を確認でき、急性期毒性を反映すると思われるマウスの致死率増加は認められなかった。これらの結果より、これまで放射線を用いた有用な治療方法がないとされてきた多発肺転移に対しても本治療方法は有効な一手段となることが示された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 73.Assessment of the threshold dose for radiation fibrosis in thoracic esophageal cancer patients.2016
Author(s)
Yasuo Ejima, Kenji Yoshida, Daisuke Miyawaki, Takeaki Ishihara, Ryo Nishikawa, Hiroki Kawaguchi, Yoshiro Matsuo, Atsuki Ikeda, Masanori Toyoda, Tetsu Nakamura, Ryohei Sasaki,
Organizer
The 1st Meeting of the Federation of Asisan Organizations for Radiation Oncology (FARO)
Place of Presentation
Kyoto, Japan
Year and Date
2016-11-25 – 2016-11-27
Int'l Joint Research
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