2016 Fiscal Year Annual Research Report
Dependence Analysis of Reactive Programs and Its Applications
Project/Area Number |
16H07031
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
趙 建軍 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (20299580)
|
Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
|
Keywords | プログラム解析 / プログラム理解 / ソフトウェアテスト |
Outline of Annual Research Achievements |
リアクティブプログラム(Reactive Program)には多重制御流れとデータ流れが存在しうるので、その挙動の予測は一般には非常に難しいである。このため、リアクティブプログラムの理解、テスト、保守、及び再利用はコストが高くて非常に時間がかかる。本研究では、信頼性の高いかつ効率の良いリアクティブプログラムの開発支援環境を基礎付けるために、リアクティブプログラムの挙動における構成要素間の依存関係を究明し、リアクティブプログラムにおける新しい依存性モデルを構築することを目指す。また、構築された依存性モデルをリアクティブプログラムの解析、テスト、保守、及び再利用へ適用し評価すると共に、信頼性の高いリアクティブプログラムの開発支援に対するその有効性を明確にすることを目指している。本研究ではこれまで得られた主な研究成果は以下の通りである。 (1) リアクティブプログラムにおける多重制御流れとデータ流れを解析し、その情報を表現できる有向グラフを定義した。 (2) (1)で定義された有向グラフに基づいて、リアクティブプログラムにおける構成要素間の構造と挙動に関する依存性を洗い出して抽象化し、これらの依存性概念に基づいてリアクティブプログラムの新しい依存性モデルを提案した。 (3) リアクティブプログラムから(1)で構築された依存性モデルへの変換アルゴリズムを開発した。 (4) (1)で構築された依存性モデルに基づいてリアクティブプログラムを静的にスライスするアルゴリズムを開発した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は当初予期の通り進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策: (1)リアクティブプログラムにおける依存性解析ツールの開発 (2)リアクティブプログラムの静的・動的なスライシングツールの開発 (3)リアクティブプログラムの理解、テスト、保守、及び再利用へ適用する
|