2017 Fiscal Year Annual Research Report
Physiological mechanism of leaf hair development in rice
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16H07046
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
濱岡 範光 九州大学, 農学研究院, 助教 (40778669)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 葉毛 / 温度応答 / 遺伝子発現 / イネ |
Outline of Annual Research Achievements |
マッピングしたイネ葉毛性遺伝子を同定するため、染色体6上の候補領域に含まれる遺伝子について遺伝子予測を行った。シロイヌナズナのトライコーム形成に関わる遺伝子情報を用い、候補領域に存在する204個の遺伝子の中から、5つの候補遺伝子を選抜した。次に、イネ葉毛性の環境応答について、生育温度(気温)の面から検討した。4段階(30℃、25℃、20℃、15℃)の温度条件で栽培した葉毛系統では、処理間で葉毛形質に明確な違いがみられなかった。一方、高温条件下(38℃)で生育した幼植物期の葉毛系統では、向軸側・背軸側ともに葉毛密度が対象区(26℃)よりも低く、葉毛長も短い傾向がみられたことから、本系統の葉毛形成は高温によって抑制されることが明らかとなった。また、分化途中の葉身を採取し、5つの候補遺伝子について遺伝子発現を解析した結果、対象区と比べて高温区で発現量が大きく低下する遺伝子を1つ見出した。以上より、高温による遺伝子発現の変化と葉毛形質の表現型が一致したことから、本遺伝子がイネの葉毛性に関わる原因遺伝子であると考えられた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] ベトナム北部で栽培したWFP遺伝子導入イネ系統への実肥施用が収量,収量構成要素および非構造性炭水化物の再転流に及ぼす影響2017
Author(s)
仲戸 文音, 濱岡 範光, Dinh Thi Ngoc Mai, Dinh Mai Thuy Linh, Nguyen Trung Duc, Tang Thi Hanh, Pham Van Cuong, 荒木 卓哉, 芦苅 基行, 望月 俊宏, 安井 秀, 吉村 淳
Organizer
日本作物学会 第244回講演会
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