2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Neolithic dispersal in the Southern part of East China Sea
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16H07093
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
山極 海嗣 琉球大学, 戦略的研究プロジェクトセンター, 特命助教 (80781202)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 考古学 / 東シナ海南部地域 / 宮古・八重山諸島 / 台湾 / フィリピン / 先史時代 / 新石器時代 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、フィリピンと日本国内の考古学的な現地調査を実施し、前年度の調査研究成果と併せて新石器時代における東シナ海南部の人の移動と移動先環境への適応プロセスにアプローチした。また、本年度では前年度から繰り越していた台湾における現地調査も実施した。 調査の過程としては島嶼の予定通りフィリピン共和国における現地調査を実施したが、フィリピン国内における情勢悪化のため、2回を予定していた現地調査はカウンターパートを務めた鶴見大学田中和彦氏が同行した1度に変更し、その代替として国内所蔵資料の調査や、新しい資料の発見により追加調査が必要となった宮古島における調査を実施した。また、前年度から引き続き、琉球大学研究基盤センターや東北大学学際フロンティア研究所との共同研究体制を維持し、分野融合型の研究手法によって本課題を解決に導く成果を獲得した。 本年度ではこうした調査・研究成果を基にフィリピン・台湾・南中国・琉球列島を専門とする考古学者を招聘して公開研究会を開催し、広く成果を発表・共有するとともに、東シナ海南部島嶼地域における新石器時代の人の移動プロセスの合意点と課題点を整理した。 本年度の研究成果の公表としては、査読付き論文3報、書籍(1章)1報、一般向け資料集2報をパブリッシュし、口頭発表としては2017年10月の宮古島市教育委員会主催の公開シンポジウム(沖縄県宮古島市)、2017年11月のRETI Autum School(沖縄県西原町)、2018年3月の日本オセアニア学会大会(沖縄県本部町)において発表を行った。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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