2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of cognitive behavioral therapy for hoarding: development of an e-learning program
Project/Area Number |
16H07098
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
土屋垣内 晶 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (30778452)
|
Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
|
Keywords | ためこみ / ホーディング / hoarding / 認知行動療法 / CBT / eラーニング / ICT / 強迫性障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
役に立たないようなモノであっても過剰に入手し、捨てることができない行動と、その結果として居住空間がモ ノであふれかえった状態を総称してためこみ (hoarding) と呼ぶ。ためこみ癖に対する早期介入を目的として、e ラーニングを活用した認知行動療法プログラムを開発し、 その効果を検討するために一連の研究を進めてきた。平成29年度は、平成28年度に開発したためこみ行動の重症度評価尺度 (Hoarding Rating Scale: HRS日本語版) を評価項目とし、ためこみ癖に対するeラーニング・プログラムの効果を検討することが目的であった。 まず、eラーニング・プログラムの予備的なユーザビリティ評価を行った。心理学・精神医学の知識を有し、片づけや整理整頓が苦手な健常ボランティア9名を対象として、本プログラムへの参加を募り、「教材の理解度」「取り組みやすさ」「継続の意思」「日常生活への影響」「改善点」等について、意見収集を行った。また、ためこみ癖との関係が示唆される強迫性障害を対象に、認知行動療法の効果を予測する要因を同定した。その結果に基づき、適宜、修正を行い、本プログラムのブラッシュアップを行った。 次に、ためこみ癖を有する一般参加者を募り、13名を対象に、インターネットを用いたeラーニング・プログラム(全10回)への参加を求めた。プログラムは1回につき約10分の動画視聴とホームワークで構成されている。参加者は自宅で、原則として週に2回、自分のペースでプログラムを遂行した。研究者がメールによりeラーニング・プログラムの理解度、実行度を確認するとともに参加者のプログラム遂行をサポートした。プログラムの構成、取り組みやすさ、主観的効果について、参加者からは良好な評価が得られた。また、プログラム前後でためこみ行動、ためこみ認知の得点が減少したことが確認された。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(12 results)