2017 Fiscal Year Annual Research Report
The role of a transcriptional factor GATA3 in maxillofacial development
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16H07149
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大槻 晃史 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (30778022)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 転写制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
Zinc finger型転写因子GATA3は胎生期の鰓弓や腎・尿管原基、交感神経節に特異的に発現し、これらの臓器・組織の発生や形態形成に重要な役割を果たしている。GATA3ノックアウトマウスが著しい顎顔面形成異常を示すことから、申請者らはGATA3が顎顔面形態の形成にも重要な役割を果たしていることを見出していたが、このマウスは胎生中期までに死亡するため、その詳細な機能解析を行うことが困難であった。また変異アリルからのGATA3発現量が正常アリルの8%程度に減弱しているマウス(Gata3ノックダウンマウス)の表現型を解析すると、GATA3ノックダウンマウスはGATA3ノックアウトマウスに見られる胎生致死性を回避することができるものの、口蓋の形態異常に伴う嚥下機能障害と著しい腎臓形成不全を呈し、出生後早期に死亡することが明らかになっていた。 そこで申請者らは胎生期におけるGATA3遺伝子の発現制御メカニズムを明らかにすべく、酵母人工染色体トランスジェニック (YAC-Tg) マウスを用い、その発現に重要な制御領域の同定を試みた。その結果、GATA3周囲約662kbの領域の制御下でGATA3遺伝子を発現させることで、胎生期の尿管原基および鰓弓における内在性GATA3の発現を再現できること、GATA3ノックダウンマウスにおける致死的表現型をレスキューできることが明らかとなった。これらの知見から、申請者らはGATA3遺伝子の周囲約662kbの領域に、尿管原基および顎顔面形成におけるGATA3の発現制御領域が含まれていると結論付けた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)