2017 Fiscal Year Annual Research Report
Renal tubular cells derived from human ES cells and hepatocytes by transcription factor administration
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16H07177
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
平塚 健 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80594481)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 腎臓再生 / 多能制幹細胞 / 転写因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、TF-inducible ヒトESバンクを用いたin silicoによる遺伝子発現比較解析から、ヒト腎構成細胞への分化に重要な役割があると推察される転写因子群を同定した。そして、これらの転写因子群のうち、腎臓前駆細胞への分化に関わると考えられる転写因子を14個、ネフロン上皮細胞への分化に関わると考えられる転写因子を17個同定することに成功した。 腎臓前駆細胞への分化を促進すると考えられた14個の転写因子のうち、SIX2+SALL1+となる最適な組み合わせをqPCR及び免疫染色、Flow cytometryを用いて検証したところ、4つの転写因子A, B, C, Dを同時に導入することで、誘導開始後わずか2日間で92%と高効率にSIX2+SALL1+ネフロン前駆細胞を誘導することができた。 次に、誘導したネフロン前駆細胞からネフロン上皮細胞への分化を促進するため、in silico解析で得られた候補転写因子の17個を、合成mRNAの形で上記で得られたSIX2+SALL1+のネフロン前駆細胞に2日間過剰発現させた。4日目以降は低接着dishにて3次元培養を行った結果、E, F, G, Hの4因子を導入することで14日間で最も効率良くPODXL陽性足細胞、LTL陽性近位尿細管、CDH1陽性遠位尿細管からなるネフロン様構造を誘導できる事が分かった。また、次世代シークエンサーでの解析を行うことで、我々の誘導したネフロンオルガノイドは、ヒト腎臓に遺伝子発現パターンも近いことがわかり、さらに複数の機能解析を追加することで、機能的に成熟していることを確認することができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
第9回臓器間ネットワークと血管生物学から読み解くメタボリックシンドローム研究会にて講演 題目:転写因子をコードする修飾合成mRNAを用いたヒト多能性幹細胞から腎構成細胞への分化誘導法
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Research Products
(1 results)