2016 Fiscal Year Annual Research Report
Adipose-tissue-derived stem cells could be an ideal cell source for neural regeneration when to treat a fetus in utero
Project/Area Number |
16H07193
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
川嶋 章弘 昭和大学, 医学部, 助教 (10783376)
|
Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2017-03-31
|
Keywords | 胎児治療 / 脳神経疾患 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス脂肪組織由来幹細胞はSca-1, CD106, CD105, CD29, CD44を発現し、骨髄幹細胞と同等の発現パターンを示した。さらに、間葉系幹細胞のマーカーであるSca-1およびPDGFRalfaαを共発現した細胞は57.3%存在した。初代培養脂肪由来幹細胞にレチノイン酸存在下で1日、さらにPDGF, bFGF, forskolin, GGF2存在下で5日間培養すると形態学的に軸索様の細長い細胞突起と豊富な細胞体を有する神経細胞様細胞へ分化した。さらに、NSEやGFAPのmRNAの発現上昇を認めた。また、免疫組織学的にはS100B, GFAP, TUBB3に陽性を示し、脂肪由来幹細胞から神経細胞への分化誘導が確認された。またマウス脂肪由来間細胞より3次元培養を行いスフィア形成能を確認し、此のスフィアにおいて最外層にNeuN及びTUBB3陽性のニューロンを認めた。また内層にはGFAP及びS100B陽性のアストロサイトとともにNestin及びSOX2陽性の神経前駆細胞を認めた。胎児移植においてEGFPマウスより採取した脂肪組織由来幹細胞を胎生14.5 日マウス胎仔の脳室内へ投与したところ、胎生19.5 日に脳室周囲に投与細胞が脳実質内にGFP陽性細胞を認め、長い細胞突起を有する神経細胞様の形態を呈していた。免疫化学的に脳内におけるGFP陽性細胞を検討したところアストロサイトのマーカーであるGFAP陽性細胞及びニューロンのマーカーであるTUBB3陽性細胞を認めた。以上の結果から、これらのことから脂肪組織由来幹細胞は神経への分化能を有すること、胎仔脳内で生着、分化が可能である事が示唆された。脂肪組織由来幹細胞は胎児の中枢神経系の再生や機能補完において細胞治療における有用なリソースになると考える。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|