2017 Fiscal Year Annual Research Report
Inhibition of denture plaque deposition on complete dentures by 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine polymer coating
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16H07196
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
池谷 賢二 昭和大学, 歯学部, 助教 (30783344)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | PMBPAzポリマー / 超親水性ポリマー / デンチャープラーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,優れた生体親和性とタンパク吸着抑制能を有する 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine(MPC)を用いて,汚れない義歯の開発を目指している.今回,東京大学との共同研究により光感応型 MPC ポリマー(PMBPAz)を開発し,紫外線照射による簡便なコーティングが可能となった.その結果,基礎実験ではバイオフィルム形成を90%以上抑制することに成功し,その機械的・化学的強度も十分であると実証された.本研究ではこのPMBPAzコーティングを患者の使用する義歯に応用し,バイオフィルム抑制効果についての臨床研究を行うことを目的とした. 光感応型MPC(PMBPAz)ポリマーを用いてデンチャーにコーティングし,臨床評価によってそのデンチャープラークの抑制効果についての臨床研究を行った結果,実際に患者が使用する義歯においてもデンチャープラーク付着を抑制していることが示された.その抑制効果は,バイオフィルム付着面積染色比較試験において約60%抑制しており,バイオフィルム濁度比較試験において約80%抑制していることが実証された.またPMBPAzコーティング効果は実際の義歯使用後2週間において効果を持続していることが分かった.基礎実験だけだなく,臨床効果について実際に抑制効果を示すことができた.患者が使用する義歯への評価において,様々な要因がある中での今回の抑制効果の結果は今後につながる大きな結果である.今後はコーティングが与える全身状態の改善や細菌に与える影響について調査していきたい.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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