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2016 Fiscal Year Annual Research Report

観光地の歩行空間におけるSfMを用いたバリア情報抽出の可能性検証

Research Project

Project/Area Number 16H07245
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

田中 絵里子  日本大学, 文理学部, 助教 (80514009)

Project Period (FY) 2016-08-26 – 2018-03-31
Keywordsバリアフリー / バリア情報 / 観光地 / 画像解析
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、障がい者の旅行行動を支える一助として、現状では主に点でしか提供されていないバリアフリー情報の面的取得を試みた。
障がい者や高齢者、外国人などの配慮が必要な方々の外出行動を支援する動きは、法整備の面において先行しているものの、実社会での取り組みは十分ではない。特に旅行という非日常空間での移動については、現地のバリアフリー情報が強く必要とされているが、現状では施設の情報が点として提供されているのみで、経路上の傾斜や段差といった面の情報がほとんど提供されていない。バリアフリー情報の現状把握としてバリアフリー・マップに注目し、作成・運用状況から課題点を抽出したところ、東京都区部においても情報の種類や表記方法は統一されておらず、面的情報が不足していることが明らかとなった。
そこで、観光地の歩行空間におけるバリア情報を効率的に取得するために、時間を要する測量や大規模な現地調査を必要としない画像処理技術を応用した簡易的な面的情報の取得法を検証した。まず、現地で高精度画像を取得できるカメラを用いて複数枚の写真を撮影し、画像データを取得した。次に、取得した複数の画像から点群データを作成し、不要なノイズはバッチ制御を行い、分析から除外した。さらに簡易的に高精度位置情報を取得する手法としGNSS受信機を採用し、点群データに高精度位置情報を付与することにより、精度の向上を試みた。これらの結果から、精度の高い画像と位置情報が得られれば、誰でもローコストで簡易的に歩行空間の面的情報が得られるが、ノイズ除去等の知識も必要となることが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

高精度位置情報をローコストで得るために、小型受信機、アンテナ、ケーブル等を海外などから取り寄せ、個別に組み合わせて簡易型の受信機を作成したが、使用する機材の選定と調達に時間を要した。しかし、機材としては秀逸なものに仕上がり、以降の実験では問題なく稼働している。
また、調査対象が一般の歩行空間であるために、調査の時期や時間帯によって歩行者がノイズとなり、うまくデータを取得できないことがあった。さらに、調査実施日の天候に恵まれず、画像データは取得できたものの、位置情報が取得できなかった。機材も画像も降雨には対応できないので、調査日を調整する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

高精度データ取得に必要な要素を検証するため、追加で現地調査を行う予定である。特に前回調査で取得できなかった位置情報を追加取得する必要がある。使用する機材は防水仕様ではないので、天候の予報を考慮しながら日程調整を進める。
万が一、調整がつかない場合には、現在進めている調査地(愛知県犬山市)を首都圏近郊に変更し、方法論の検証が進められるように努める予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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