2016 Fiscal Year Annual Research Report
Objective measurement of visual perception by using differential Pavlovian conditioning
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16H07284
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
中島 悠介 早稲田大学, 文学学術院, 助手 (50778686)
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| Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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| Keywords | 残効 / 条件づけ / 心理物理学 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
心理物理学的測定法は観察者の主観的な判断に頼っているため，先入観等のバイアスの影響を避けられない。本研究では，より客観的な測定法について検討するために，パブロフ型条件づけの一種である分化瞬目条件づけを視知覚の測定に応用した。本年度は，分化瞬目条件づけを残効の測定に応用することを試みた。条件づけを用いて，その存在について論争のある非網膜座標の方位残効を検討することにより，条件づけによる測定の感度を検討した。実験では，右に傾いた格子刺激に対して空気を対提示して，瞬目条件づけを学習させた。その後，左に傾いた格子刺激を数秒間提示して順応させた後に垂直の格子刺激を提示すると，垂直の格子刺激に対して瞬き反応が生じた。この瞬き反応は，残効によって垂直の格子が右に傾いて知覚されたため生じたと考えられる。そして，この残効によって生じた瞬き反応は，順応刺激とテスト刺激を網膜座標において異なる位置に提示した時にも観察された。網膜座標に依存しない方位残効が観察されたことにより，条件づけを用いた測定が心理物理学的測定より感度が高い可能性が示された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分化瞬目条件づけを残効の測定に応用することに成功し，その成果が国際学術誌（Scientific Reports）に掲載された。これによりパブロフ型条件づけの知覚測定への有用性を示すことができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後も分化瞬目条件づけの視知覚測定への応用可能性を検討していく。次年度は，条件づけを用いた測定法が，どの程度高次視覚における細かい処理の違いを捉えることができるかを検討する。そのために条件づけを用いて顔の弁別課題を行う。
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Research Products
(1 results)
