2016 Fiscal Year Annual Research Report
職場に1人で勤務する産業保健師の資質能力自己評価チェックリストの開発
Project/Area Number |
16H07306
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
和田 直子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (60646644)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 産業看護 / 資質能力 / 自己評価 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、文献レビューと職場に1人で勤務する産業看護職の資質能力自己評価チェックリスト(暫定版)の作成を行った。 文献レビューでは、産業看護職の資質能力について概念的検討が中心で客観的分析までは行われていなかった。また先行研究の分析から産業看護職の資質能力は、「専門職としての役割を発揮する能力」、「自己研鑽」、「コーディネート力」、「専門職としての役割の創造する力」、「情報収集・分析し、様々な方法を用いて問題解決につなげる能力」の5つの構成要素から主に成り立っていた。 職場に1人で勤務する産業看護職の資質能力自己評価チェックリスト(暫定版)の作成は、3つのプロセスで進めた。①職場に1人で勤務する産業看護職に必要な資質能力の項目を抽出:産業看護職354名に対して自記式質問調査を行った。得られた項目を整理・分析した結果、128項目を抽出することができた。②128項目のグループ分け:自記式質問調査で得られた128項目について、先行研究で得られた5つの構成要素をもとにグループ分けを行った。5つの構成要素に該当しない項目は「その他」として扱った。③内容的妥当性の検討:得られた128項目が、内容的に資質能力の項目として適当であるかどうか、研究代表者も含めた産業保健関係の研究者と現職の産業看護職の合計6名によって検討を行った。具体的には、内容的妥当性の観点から前述の評定者が一致して「職場に1人で勤務する産業看護職に必要な資質能力」と判断した項目を原則として採用することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度に計画をしていた内容をすべて達成することはできなかった。しかし、次のプロセスに進むための準備を同時に進めてきたため、次年度は準備が整い次第、作成した暫定版チェックリストの信頼性と妥当性の検証を行うことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
暫定版チェックリストの信頼性と妥当性の検証を行うための質問紙を作成した後、研究協力者に発送し調査を行う。またデータ収集とデータ入力を同時に進行させ、研究が滞ることがないよう調整する。平成28年度は、質問紙の印刷準備と発送準備に時間を要したため、平成29年度は関係者との調整を早期から開始する。
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