2017 Fiscal Year Annual Research Report
Experience of father who got the prenatal diagnosis of the heart disease by sonography
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16H07311
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
岡 潤子 帝京科学大学, 医療科学部, 助教 (80782739)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 胎児診断 / 超音波検査 / 心疾患 / 看護 / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、先天性心疾患を胎児期に診断された父親の体験を明らかにし、対象者への看護について示唆を得ることを目的としている。 平成29年度は、平成28年度に協力の承諾を得られていた方1名と、今年度に新たにリクルートして承諾を得た4名の合計5名にインタビューを行った。 インタビューは、平均108(range:34-185)分間で、①胎児の父親としての体験(当時の思いや妻に対する言動)、②夫としての体験について、半構造化面接法にて実施した。また、1名は協力者の希望により夫婦でのインタビューであり、その時期の母親の体験もうかがうことができた。 その語りからは、①「どのような子でも自分たちの間に生まれてくるのは縁があると思った」と肯定的な体験としてとらえている一方で、「ショックで夫婦で一緒に泣くばかりだった」と辛い体験としてとらえている体験も語られた。②胎児の疾患がわかり「妻に産むか産まないかを委ねられたとき、産むことを即答したこと」や「その後、妻とは児のことについて積極的に話をしたこと」、反対に「しばらく児の疾患のことは考えたくなく、目を逸らすようにお互い差し障りのない会話をしたりして過ごしていた」ことなどが語られた。 また、ダウン症候群の診断を受けた児の母親からも話を伺うことができた。本研究は心疾患に特化した研究であり、合併症が多岐にわたる染色体異常は分析対象には含めないこととしているが、ダウン症の児を持つ母親の視点からの出生前診断に対する考えや妊娠中や出産直後に医療者にして欲しかったことなどを具体的に聞くことができた。 協力者への最後のインタビューが3月末となり分析が途中段階であるため、今後も分析を継続し、目的に沿って看護の示唆が得られるよう取り組んでいく計画である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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