2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research of educational sociology on "gendai-shisou" (French Theory) and the change of academism
Project/Area Number |
16H07317
|
Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
佐々木 基裕 名古屋女子大学, 文学部, 講師 (90780560)
|
Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
|
Keywords | 現代思想 / ニュー・アカデミズム / 知識社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、交付申請書において示したとおりに、前年度の活動を継続し、3つのアプローチから得られた知見を総合し、量的・質的な分析結果のアウトプットへ向けた作業を進めた。 3つのアプローチのうち、②アカデミック・ジャーナリズムにおける「現代思想」受容(者)の解明について、当初は平成28年度中の遂行を計画していたが、補助金が申請額に満たなかったため、データベース補助の謝金を十分に用意することができず、本年度はそれを補完する作業を行った。なお,その補完作業を進める中で、著者情報について、Researchmapは未だ網羅性が低く、『全国大学職員録』が2006年を最後に発刊されていないという制約もあり、作業が今年度中には終わらなかった。 各アプローチの進展状況が一様ではなく、そのため未完成な状態ではあるものの得られた知見としては大きく分けて2点あげられる。第1に、分析を行った学界、特に教育学関連の学界において、どのような学者が「現代思想」受容者の代表例として扱うことができるのかについて、データベースの傾向に基づいて判断できる可能性が出てきたことである。第2に、アプローチ③で収集した「現代思想」受容とアカデミズムの変容との関係に関する言説について、それを生み出している学者と、上述の「現代思想」受容者の代表例として挙げるべき人物が重なっている学界があることを発見できたことである。したがって「現代思想」受容史は、受容者の自家撞着となっている可能性を考慮しつつ検討する必要があるということになる。 こうした知見については、各アプローチの作業が期間中に完了しなかったこともあり、ある特定領域の事例的な検討を所属機関発行の媒体に論文として執筆したものの、総括としてのアウトプットは未遂に終わってしまった。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|