2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new cardiac rehabilitation for elderly patients with physical frailty
Project/Area Number |
16H07327
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
内藤 紘一 京都橘大学, 健康科学部, 助教C (50781613)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / 心疾患 / 心臓リハビリテーション / フレイル / 動的バランス能力 / 健康関連QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の高齢化率の上昇に伴って,循環器疾患患者の高齢化も報告されている.文献的考察から,高齢心疾患患者の身体的フレイルに関して,生活の質(Quality of Life: QOL),特に健康関連QOLの関連についての報告が乏しいことが明らかとなった. このため,高齢心疾患患者のフレイルと健康関連QOL(HRQOL)の関連性を検討するために,2つの病院において症例集積を開始した.心不全もしくは心筋梗塞で入院し,研究参加の同意が得られた65歳以上の患者を対象とし,42名の患者が解析対象者となった。これらの患者をフレイル,非フレイルの2群に分け,退院時に患者特性,生活習慣,運動能力,移動能力,フレイルの有無,HRQOLを評価した.HRQOLは,SF-36を使用して評価し,その結果から,3つ(身体的、精神的、役割/社会的)のコンポーネント・サマリースコアを算出した.移動能力として,Timed Up and Go Test(TUG)を測定した.TUGは動的バランス能力を含む移動能力を評価できる簡便な検査として,心臓リハビリテーションでも頻用されている.その結果,非フレイル群はTUGとHRQOLのすべてのコンポーネントサマリーと有意な相関はなく,フレイル群は身体的側面のみ有意な相関を示した.このため,今後の心臓リハビリテーションプログラム作成において,フレイルの有無に留意する必要性が示唆された. これらの成果は、平成30年7月に横浜で開催される第23回日本心臓リハビリテーション学会学術集会で口頭発表する予定である(演題採択済み).さらにデータの一部は,同学会ランチョンセミナーにて発表予定である.また,これらのデータから6分間歩行距離をバランス評価のスクリーニングとして活用できる可能性があることなどの知見が得られたため論文化し,二つの査読付き雑誌に掲載された.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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