2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism of dangerous driving behaviors of elderly drivers by positivity effect
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16H07334
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
木村 年晶 同志社大学, 研究開発推進機構, 助手 (40780359)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 交通 / 高齢者 / NIRS / 注意 |
Outline of Annual Research Achievements |
危険および安全な交通場面を想起させる刺激画像を用いて,ドットプローブ課題を行った。実験対象者は18歳から29歳までの若年者30名(平均年齢20.28歳、標準偏差=2.10歳)と65歳から74歳までの前期高齢者30名(平均年齢70.16歳、標準偏差=4.24歳),75歳以上の後期高齢であった。コンピュータの画面上に危険な交通場面と安全な交通場面を500ms秒間同時呈示し,その後どちらかに表示される標的である「点(ドット)」を回答してもらい,その反応時間を計測した。また,実験実施中に,Tobii Pro(Tobii社)を用いた視線の計測に加え,NIRSWOT-220(日立ハイテクノロジーズ社)を用いて酸素化ヘモグロビン (oxy-Hb) 濃度変化を計測することで前頭葉の脳賦活を測定した。分析の結果,視線のターゲットを補足する速度については,後期高齢者において危険な交通場面に対する反応が安全な交通場面より遅かった。また,酸素化ヘモグロビンの変化については,若年群は前期・後期高齢者と比較して有意にヘモグロビン濃度変化量が大きかった。 次いで,前述の同様の刺激画像を用いて,視覚探索課題を行った。具体的には3×3のマトリクスに交通場面の画像を4s呈示し,指定された標的に対する反応時間を計測した。また,実験参加者は研究2と同様であり,実験実施中に視線の計測および前頭葉の脳賦活を測定した。分析の結果,視線のターゲットを補足する速度については,若年者と比較して前期・後期高齢者の方が,交通場面では,安全な交通場面と比較して危険な交通場面の方が,それぞれ有意に反応が遅かった。また,酸素化ヘモグロビンの変化については,前期・後期高齢者と比較して若年者の方が,安全な交通場面の標的時と比較して危険な交通場面の方が,それぞれヘモグロビン濃度変化量が大きかった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)