2017 Fiscal Year Annual Research Report
Historical and critical research on philosophy as liberal arts
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16H07358
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Research Institution | Osaka University of Economics and Law |
Principal Investigator |
渡邉 浩一 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30783922)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 哲学教育 / 一般教育 / リベラルアーツ |
Outline of Annual Research Achievements |
《リベラルアーツとしての哲学》について、現代の日本の大学での教育実践にフィードバックしうるような仕方で歴史的・批判的な調査研究を進めることが本研究の目的である。このために本年度は、当初、(1)ジョセフ・プリーストリのテクストに即してリベラルアーツ・カリキュラムの歴史的変遷(の一端)を明らかにすること、および(2)国内外の教育機関におけるジェネラルエデュケーション(一般教育)に関するすぐれた教育実践について調査することを計画していた。これらについて、研究の進捗状況等を考慮して適宜変更を加えつつ、それぞれ以下の成果を得た。 (1)に関しては、拙論「General educationと学士課程教育――理念の再導入のために」を含む共編著書籍が出版に至ったことをうけて、「「大学改革」に抗して大学改革を General educationの観点から」というタイトルで研究会発表を行った。同論考は、プリーストリのみを扱ったものではないが、general educationという概念の形成過程を概念史的に明らかにするとともに、現代の大学改革動向の下でのそのアクチュアリティを示すものである。 (2)については、昨年度着手した日本の哲学教育に関する文献調査をとりまとめ、「書誌 / 哲学教育」および「哲学教育について何が語られてきたか―「書誌 / 哲学教育」への註釈―」として所属先の紀要に掲載した。またこれと関連して、関西哲学会で「哲学教育研究史概観、および提言」と題した発表を行った。「書誌」は、2016年度までの邦語文献を網羅的に掲載したものであり、「註釈」はそこから見えてきた日本の哲学教育(研究)の傾向および課題にふれたものである。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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