2016 Fiscal Year Annual Research Report
クリティカルケアに携わる看護師が行う医療事故の未然防止
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16H07381
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
三輪 晃子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (00779689)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 医療安全 / 医療事故の未然防止 / クリティカルケア |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的の調査1(外科病棟看護師)「医療事故の未然防止事例の分析とインタビュー」を実施した。1-1)「医療事故の未然防止事例の分析」においては、日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業のデータベースを用いた。2016年1月から12月までの「外科」または「手術」の用語を含むヒヤリ・ハット事例512件を抽出した。1-2)「インタビュー」においては、研究対象施設として①病床数400床以上、②外科病棟を備えている、③日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業に参加していることを選定基準とした。研究対象者は、選定基準を満たす施設の①外科病棟に所属する外科病棟の経験年数が5年以上の看護師、②所属部署においてインシデントレポートのレベル0(誤った行為が発生したが患者には実施されなかった場合)の報告をよく行っている、または、他の医療者の誤った行為をよく防いでいる、医療事故防止によく取り組んでいる看護師とした。その結果、3施設12名の看護師にインタビューを実施した。研究対象者の看護師経験年数は5~35年(平均16.9年)、外科病棟経験年数は5~14年(平均8.3年)であった。インタビューは、研究対象者1名につき1回実施し、インタビュー時間は平均54分であった。インタビューの結果、薬剤に関する事例が11件、ドレーンに関する事例が1件であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画に基づき、外科病棟看護師にインタビューを実施した。インタビューは、おおむね予定通りに進行している。しかし、外科病棟における医療事故の未然防止事例の分析においては、医療事故の未然防止事例の抽出に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の予定に大きな変更はなく、研究目的の調査1(外科病棟看護師)「医療事故の未然防止事例の分析とインタビュー」における1-1)「医療事故の未然防止事例の分析」を継続する。1-2)「インタビュー」においては、インタビューの成果をまとめ公表する。研究目的の調査2(救急外来看護師)「医療事故の未然防止事例の分析とインタビュー」を実施する。調査1と調査2をまとめ「医療安全教育への提言作成と量的研究の調査項目の導きだし」(研究目的3)を行う。
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