2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and effectiveness of an education program for recurrence prevention in patients with cerebral infarction in an acute-phase ward
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16H07382
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
木下 真吾 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (00779704)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 再発予防 / 入院中 / 患者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】急性期病棟に入院中の脳梗塞患者に対して、再発予防にむけた看護師による継続的支援を行う教育プログラム(以下、プログラム)を構築し、実行可能性と有効性を検討した。 【方法】まず、作成したプログラム原案を脳卒中医療に従事する専門家2名にコンサルテーションした。そして、2017年10月~2018年3月に、A病院の急性期病棟に入院中のmodified Rankin Scale:0~3の脳梗塞患者に対して、1ヶ月間で全4回の看護師による個別面談および電話支援(1回あたり15~30分程度)を実施した。主要評価指標は家庭血圧測定実施率で、副次的評価指標は健康行動(食事・運動・服薬)の実施度合い(8段階のリッカート尺度)で、介入前後の2時点で記述統計にて分析した。 【結果】プログラム原案について、専門家2名より急性期病棟の脳梗塞患者に対して実行可能な内容であることを確認した。急性期病棟に入院中の脳梗塞患者7名に参加依頼し、4名の同意を得た(同意率:57.1%)。そのうち、3名がプログラムを完了した(完了率:83.3%)。主要評価項目である家庭血圧測定実施率は、介入前後で0%から100%に上昇した。健康行動の実施度合いは、介入前後で、食事は0から5.3±2.9、運動は0.3±0.5から2.3±1.5と、それぞれ上昇した。 【考察】専門家2名のコンサルテーションの結果やプログラム完了率が高かったことから、プログラムは急性期病棟入院中の脳梗塞患者に対して実行可能な内容と考える。また、介入後に家庭血圧測定実施率や健康行動の実施度合いが上昇したことから、長期的な再発予防効果の可能性も考えられる。今後は、対照群を設置した無作為比較試験による有効性の検討が必要である。 【結論】急性期病棟に入院中の脳梗塞患者に対する、再発予防にむけた看護師による継続的支援を行うプログラムの実行可能性と有効性が示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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