2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development suppression method for the scar after cleft palate repair by applying TGF-beta trapping function of microfibril assembly component MAGP-1
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16H07388
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
藤田 隆寛 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30781421)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 微細線維 / MAGP-1 / EMILIN / Fibulin / 術後口蓋瘢痕 / TGF-β |
Outline of Annual Research Achievements |
代表者はこれまで、微細線維の形成機構を明らかにするため、微細線維の構成要素であるFibrillin-1とMAGP-1に着目し、ヒト・マウス線維芽細胞と毛様体上皮の培養実験系で、MAGP-1が微細線維の線維径の増大に関係することを明らかにした。またMAGP-1は微細線維の形成初期から線維径の増大まで規則的配列を担う接着分子として機能することを示した。微細線維は全身の組織に広く分布する。代表者は、微細線維産生の顕著な口蓋、歯根膜、肺などの線維芽細胞と毛様体上皮のヒト・マウス培養細胞が、適度な矯正力を想定した周期的力学的負荷環境下で、微細線維成分EMILIN-1とFibulin-5の接着を仲介するMAGP-1の産生を増大し、成熟した微細線維を細胞の長軸に直行する規則性をもってマトリックスに配列させること、このような力学的負荷で産生されるMAGP-1は、微細線維の規則的配列に接着分子として主要な役割を演じることを示した。一方、瘢痕は創傷治癒過程で細胞外マトリックスの大量合成が起こったもので、TGF-βシグナリングの異常な活性化が、その下流にあるⅠ・Ⅲ型コラーゲンの過剰産生と筋線維細胞への分化誘導に大きな役割を演じる。近年、組織内MAGP-1は組織に遊離している活性型TGF-βを捕捉し、線維芽細胞のTGF-βによる異常なシグナリングの持続と過剰な結合組織形成の誘導を阻止することが報告された。以上を考え合わせ、現在、培養歯根膜線維芽細胞におけるMAGP-1標品によるコラーゲン蓄積の阻止が確認されつつあり、今後は、マウスをモデルとした術後口蓋瘢痕形成阻止実験に着手する。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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