2016 Fiscal Year Annual Research Report
映像データベースを用いた非専門家向けアニメーション製作支援
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16H07411
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
松井 勇佑 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 特任研究員 (80780676)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 近似最近傍探索 |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年度では主に理論的な探索部分について研究を行った。すなわち、近似最近傍探索問題(ベクトル集合に対しクエリベクトルが与えられたときに似ているベクトルを探す)について理論的な提案を行った。具体的に、事前にデータベースベクトルに対し直積量子化を施し圧縮し、ハッシュテーブルを用いたインデクス構造に格納する。探索の際は、ハッシュテーブルにアクセスすることで高速に探索を実行する。提案する構造に対し詳細な検証を行い、SIFT1Bデータセット(10億個のデータがある)に対し、比較的精度が低くてよいのであれば、0.059 ms / query という高速な探索をわずか5.5GBのメモリ消費で実現した。これはシングルCPU環境における探索としてはH29年現在世界最速レベルである。これらの内容は、本計画の大規模スケッチ検索部分の理論的なバックグラウンドとなる。具体的な研究業績としては、スケッチによる画像検索部分について、一件ジャーナル論文(Multimedia Tools and Application. マルチメディア分野で三番目のジャーナル)への掲載が決定した。加えて、それらの内容を踏まえた招待講演を行った(CGVI研究会)。また、ハッシュテーブルを用いた探索構造について、ジャーナル論文(IEEE Trans. Multimedia. マルチメディア分野で一番のジャーナル)へ投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ジャーナルへの掲載が決定し、また別のジャーナルへ投稿を行った。そのため、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
実機上での実際のインタラクション部分について研究を進めていく。すなわち、実際にユーザがストロークを記入したときに、その情報を用いてデータベース中の映像領域を検索する部分を、実際のペンインタラクションを踏まえて設計していく。
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Research Products
(4 results)