2016 Fiscal Year Annual Research Report
近現代日本における新宗教系高等教育機関の社会的機能に関する研究
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16H07481
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Research Institution | National Institution for Academic Degrees and Quality Enhancement of Higher Education |
Principal Investigator |
齋藤 崇徳 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構, 研究開発部, 助教 (80781541)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 高等教育機関 / 新宗教 / 大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近現代日本における新宗教系高等教育機関とその宗教団体との関係性を、高等教育機関・宗教団体双方の視点・資料から、比較的・歴史的に明らかにするものである。明らかにすべきこととしては、(1)新宗教が高等教育機関を必要とした理由、(2)高等教育機関が教団にたいしてなした貢献、(3)非大学の高等教育機関の位置づけ、を設定している。 平成28年度(1年目)においては、各学校・各宗教団体の資料を蒐集し整理することを行ない、平成29年度での分析の基礎を固めた。具体的には、各種先行研究(高等教育研究、宗教研究)、教団史資料(教団史や教団の雑誌など)、学校史資料(校史など)、ならびに学校の各種規則(学則や寄附行為など)の蒐集を広く行い、それらの整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
交付申請書に記載した研究実施計画の通り、各種資料や先行研究は順調に蒐集できているという認識ではあるが、研究目的を達成するためには、計画した際に考えていたよりも幅広く資料を収集し分析しなければならないことが明らかになったためである。また、調査を行っていく中で、計画していたよりも多くの学校・教団を調査する必要を感じ、それらについても合わせて蒐集・整理を行ったため、「やや遅れている」とする。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、引き続き資料の蒐集を行いつつ、特定の宗教団体・学校についてインテンシブな調査を行う予定である。とくに各学校が発行している雑誌類の調査を、各学校の図書館にて行いたいと考えている。 また、学会発表を少なくとも3回、論文投稿を数回行い、社会に成果を発信していく予定である。
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