2018 Fiscal Year Annual Research Report
CCR5阻害能を有するHomophymine Bの全合成とその新規評価法の開発
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16J00465
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
東海林 由憲 山形大学, 大学院理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | 異常アミノ酸 / 抗HIV活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗HIV活性を有する海綿由来ペプチドの合成のさらなる効率化を図るために、含まれる異常アミノ酸類の改良合成法の開発に着手した。 Fmoc-D-alloThr(tBu)-OHはL-Thrから導く方法が開発されている。すなわちサリチルアルデヒドをL-Thrに作用することで2位のラセミ化を引き起こし、生じるD-alloThrを分離するという方法である。しかし、効率が悪く、全収率は4%にとどまっていた。そこで筆者は浜理薬品株式会社とSoloshonok らによって開発されたテーラーメイドアミノ酸合成法に着目した。この方法はベンゾフェノン型リガンドを用いアミノ酸と二価のNi によってシッフ塩基型のNi 錯体を形成する。この過程で連結したアミノ酸の2位を立体反転させることができると報告されていた。本方法をH-Thr(tBu)に適用したところD-alloThrを効率よく入手することに成功した。 次にFmoc-AGDHE(acetonide,Boc3)-OHの合成に着手した。本異常アミノ酸の合成法はこれまでに2例報告されていた。しかしどちらも工程数が長く全収率も低かった。そこで新たなルートによる合成を行った。 Fmoc-Glu(tBu)-OHを出発原料に、アミノルデヒドへ導き、安藤試薬によるHWE反応を行うことでZオレフィンを優先的に得た。四酸化オスミウムによるジオールの構築は、中程度収率ながら望むジアステレオマー体の生成を優先した。その後、ジオールをアセタールで保護し、シリカゲル存在下、トルエン中で還流することで、tBuエステルの脱保護した。NaBH4によって生じたカルボン酸を還元すことでアルコールを得た後、光延反応によるグアニジド基の導入は高収率の望む化合物を与えた。最後にベンジルエステルの還元的除去により、Fmoc-AGDHE(acetonide, Boc3)-OHの合成を達成した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)