2018 Fiscal Year Annual Research Report
膜タンパク質機能を標的とした新規ペプチド創薬in vitroスクリーニング系構築
Project/Area Number |
16J00901
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡村 昂典 大阪大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | リポソーム / 無細胞翻訳系 / 膜タンパク質 / アンバーサプレッション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、平成29年度に引き続き人工デザイン膜タンパク質7h2L, C7をターゲットにin liposomeタンパク質合成を用いた機能評価系の確立を目指した。そこでまずリポソーム内部に封入したストレプトアビジンと外部添加した蛍光標識ビオチンによって、ポアが存在すれば低分子であるビオチンが受動拡散により内部に流入し、ストレプトアビジンと結合し蓄積する実験系を組み、両者とも脂質膜にポアを形成する機能を示していたことを示唆する結果を得ていた。しかし、このポアが果たしてデザインされた通り7量体の会合状態を取って形成されていたのかどうかは自明ではなく、別の会合体を形成してポアが出来ていた可能性を排除しきれない。そこで、平成30年度ではポアがどのような会合状態によって形成されていたのかを確かめることを試みた。具体的には、アンバーサプレッション法という、モノマー配列に蛍光標識されたアミノ酸を部位特異的に取り込ませることが可能な手法を用いて、合成後のサンプルをHPLC分析することにより観察することを目指した。結果、C7ではCloverDirectというキットを用いて、実験を行うのに十分な量のタンパク質合成を確認できた。しかし7h2Lでは同様の条件で合成量が著しく低下することが明らかになり計画目標を達成することが出来なかった。 一方で、本年度はヒトLetm1に関する研究に関して、Letm1のin liposomeタンパク質合成による機能アッセイ系確立、機能のリポソーム脂質組成依存性をまとめた成果を論文化し発表した。以上の結果から当初の計画とは異なるもののある程度研究を進展させることが出来たと考えている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)