2018 Fiscal Year Annual Research Report
道具使用を可能にする感覚運動機構と身体形態-カレドニアガラスの比較行動学的研究-
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16J04383
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松井 大 慶應義塾大学, 社会学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | カラス / ハト / 運動制御 / 運動学習 / 鳥類 / 比較認知 / 種間比較 / 到達運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) カラス・ハトの視覚性運動制御の比較研究 カラス・ハト両種に対し、メガネ状に加工したプリズムを用いた運動学習実験を行なった。プリズムは光を屈折させるため、網膜上の対象物の位置が変位し、結果的に知覚される位置を本来の位置より逸脱させることができる。この性質を生かし、プリズムメガネへの順応過程を両種で比較検討した。ハトは従来の研究から、運動中に視覚情報を用いた運動軌道の修正を行っていないと考えられている (フィードフォワード運動制御)。視覚の役割はもっぱら、運動開始前までの運動のプランニング段階に留まると考えられている。その従来仮説と整合するように、ハトはプリズムメガネの装着後、運動軌道の逸脱が生じた。一方で、カラスはプリズムメガネ装着直後においても、運動の途中で軌道修正を行った。この結果から、カラスはハトのようなフィードフォワード運動制御に加えて、捕捉対象の位置を逐次視覚により取得し、断続的に軌道修正を行うフィードバック運動制御を備えていると考えられる。 (2) カラスの動く標的に対する追跡運動における行動メカニズム 研究 (1)、及び前年度までの研究 (Matsui, & Izawa, 2017) から、カラスが標的の位置を絶えず取得し、視覚に基づいたフィードバック制御を行っていることが示唆されている。その可能性をより直接的に実証するべく、餌を移動させる装置を作成し、移動標的物へのついばみ運動に対し、数理モデルを用いた分析を通じてカラスの追跡運動制御の行動メカニズムの解明を試みた。結果として、カラスは対象物の移動の軌道に対する予測と、その瞬間の対象の位置の双方に基づき、自身の運動軌道を決定していることが示唆された。また、それら2つの情報について、対象物の運動速度により重み付けを変容させていることが判明した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)