2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16J04435
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大島 豪 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | 生物時計 / 合成化学 / 小分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
生物時計は睡眠や覚醒などの一日のリズム(概日リズム)を制御しており、その機能障害は睡眠障害や代謝疾患の原因となりうる。近年概日リズムを変える分子(生物時計制御分子)が化合物スクリーニングにより発見され始めており、時計遺伝子の関与する生物現象を理解する分子ツールや様々な疾患の治療薬のリード化合物となることが期待されている。しかしながら現段階において発見された分子は、構造活性相関研究がほとんどなされておらず、作用機序を生物時計制御分子で決定した報告も未だ数例にとどまっている。本研究では、生物時計制御分子の誘導化を行い、小分子によるほ乳類生物時計の制御および機構解明に挑戦した。当研究室では、これまでに新たな生物時計制御分子GO289の標的タンパク質の同定および作用機序の解明を実施し、概日リズムの長周期化だけでなく、がん細胞増殖の抑制効果を示すことを明らかにした。 本年度は、GO289の生体内における活性評価を目指した。これまでの研究で見いだしたドラッグライクネスを向上させたGO289誘導体をグラムスケールで合成し、マウスを用いた薬物動態試験を実施した。化合物の投与後に血中濃度を測定したところ、GO289誘導体はマウスの体内に吸収され各臓器へ分布されることが明らかとなった。そのため、GO289誘導体は末梢組織における抗がん剤としての応用が期待される。 また時計タンパク質に直接作用する小分子の構造活性相関研究では、高活性分子の創製に成功した。さらに光スイッチ骨格を導入することで光の照射による生物活性の制御を可能とした。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Cell-based screen identifies a new potent and highly selective CK2 inhibitor for modulation of circadian rhythms and cancer cell growth2019
Author(s)
Oshima T., Niwa Y., Kuwata K., Srivastava A., Hyoda T., Tsuchiya Y., Kumagai M., Tsuyuguchi M., Tamaru T., Sugiyama A., Ono N., Zolboot N., Aikawa Y., Oishi S., Nonami A., Arai F., Hagihara S., Yamaguchi J., Tama F., Kunisaki Y., Yagita K., Ikeda M., Kinoshita T., Kay S. A., Itami K., Hirota T.
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Journal Title
Science Advances
Volume: 5
Pages: eaau9060
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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