2019 Fiscal Year Annual Research Report
肥満、NAFLD/NASHにおけるSemaphorin3Gの役割に関する検討
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16J05611
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
林 愛子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満、脂肪肝、脂肪肝炎におけるSemaphoin 3G (Sema3G)の役割を明らかにすることを目的として研究を進めた。Sema3Gノックアウト(KO)マウスと野生型マウスに、コリン欠乏高脂肪飼料 メチオニン減量食負荷や高脂肪食負荷を行った所、Sema3GKOは野生型に比較して、体重増加が少なく、ブドウ糖負荷試験とインスリン抵抗性試験の結果から、耐糖能が良好であることが再現性をもって示された。次に、脂肪組織や褐色脂肪組織に着目して、炎症や脂肪分化に関する検討を開始した。脂肪組織におけるマクロファージの浸潤をIba-1染色にて定量評価を行なったところ、Sema3GKO脂肪組織ではIba-1陽性細胞が少なく、炎症が軽減されている可能性を認めた。 続いて、脂肪分化に伴うSema3Gの発現様式をin vitroで検討した所、マウス線維芽細胞3T3L1細胞やヒトやマウスの脂肪組織から得た間質血管分画の脂肪分化に伴ってSema3Gの発現が認められることを確認した。その後も検討を重ねたが、残念ながら体重減少や炎症の軽減に関する機序を解明するには至らなかった。 一方、Sema3GKOマウスを用いた行動試験では、野生型に比して行動様式が異なることが明らかとなった。エネルギー代謝の中枢神経支配は現在着目されている分野であり、このような幅広い視点から研究を進めた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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