2017 Fiscal Year Annual Research Report
社会情緒的特性の生涯発達過程における変化と連続性: 「被影響性」からの考察
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16J07940
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川本 哲也 慶應義塾大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | 社会情緒的特性 / 生涯発達 / 縦断調査 / 生活史戦略 / 環境感受性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は中途辞退の7月までに研究のアウトプットとして,査読付き論文(欧文)1本,国際学会での発表を3件(オーラル1件・ポスター2件)発表することになった。 研究内容については,社会情緒的特性の発達を検討するための縦断調査を前年度より継続実施したところであった。計3年間(1年間隔で4時点)のデータとなっており,今後,このデータを解析・論文化することになる。前年度までに得られていた結果と現段階で得られてきている結果は,欧米圏でコンセンサスが得られている「成熟化の原則 (maturity principle)」と一部整合的でありながら,日本人特有の傾向も見て取れるというもので,文化差の視点から興味深い結果が得られたものであった。具体的には,日本人成人の正直さ-謙虚さのレベルが加齢とともに下がってくる傾向が見られていた。 社会情緒的特性の発達と関連する身体疾患についても検討を重ね,身体疾患の発達軌跡と生活史戦略傾向 (K-factor) の発達軌跡の関連について明らかにすることに成功した。今後は,この結果を論文化できるよう,迅速に原稿を準備する必要がある。 社会情緒的特性が社会の中でどのようなアウトカムと結びつくのか,または結びつかないのかを検討すべく,こちらはエラスムス大学のVan der Linden博士・ウェスタン・イリノイ大学のDunkel博士と共同研究を実施している。ジェネラルな社会情緒的特性である一般パーソナリティ因子 (General Factor of Personality) と道徳的な価値観との関連の有無を検討する研究を実施し,今年度はこの結果を論文化することができた。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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