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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Why did cats become our pet? Approaches from gene and behavior.

Research Project

Project/Area Number 16J10349
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

荒堀 みのり  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2016-04-22 – 2019-03-31
Keywordsネコ / 遺伝学 / 比較認知科学
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は、単独性でありながら特殊な家畜化を経てヒトの伴侶動物となったネコを対象とし、その行動や遺伝子から、ネコとヒトの関係およびネコとネコの関係がどのようなものであるかを検討することであった。
本年度では、研究1として、ヒトが視覚的に示す問題解決法にネコが追従するかを、2つの課題を用いて検討した。両課題とも、ネコがヒトに追従するという結果は得られなかったが、ヒトの存在によってネコのモチベーションが上昇した可能性を示唆した。しかしながら、半透明の装置を用いたため、抑制制御の必要性がネコの追従を阻害した可能性が考えられた。
研究2では、集団で暮らすネコを対象として、ネコカフェで飼育されている3集団のネコの社会的インタラクション(親和的行動・攻撃行動)を観察し、毛中コルチゾール濃度を測定した。ネコ同士では嗅覚を用いたインタラクションが多く観察され、本研究で対象としたネコカフェでは攻撃行動はほとんど見られなかった。また、個体ごとに親和的行動を行う回数や受ける回数は異なっていたが、この2つの値の合計と、毛中コルチゾール濃度(長期ストレスレベル)は正の相関を示した。野生動物の社会においてコルチゾールレベルは個体の優位性と関係があるとされており、ネコ集団でもこのような社会システムが成立しているか検討していく必要がある。
以上の研究はそれぞれ国内学会で発表された。今後は、様々な指標を用いることや、ネコの祖先種との比較も視野に入れながら、ネコがなぜヒトのペットになるに至ったのかを解明する予定である。

Research Progress Status

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2018

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] オキシトシンおよびバソプレシン関連遺伝子から見るネコの家畜化.2018

    • Author(s)
      荒堀みのり・井上-村山美穂・木下こづえ・藤田和生.
    • Organizer
      日本進化学会第20回東京大会
  • [Presentation] 飼育ネコ集団における社会関係とストレスレベルの関係.2018

    • Author(s)
      荒堀みのり・木下こづえ・藤田和生.
    • Organizer
      動物行動学会大会第37回大会
  • [Presentation] 問題解決場面においてネコはヒトの行動を利用するか?2018

    • Author(s)
      荒堀みのり・木邑彩乃・髙木佐保・千々岩眸・藤田和生.
    • Organizer
      第25回ヒトと動物の関係学会学術大会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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