2017 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16J10610
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西山 亮二 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | 作動記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,言葉や視覚オブジェクトが持つ意味情報を一時的に保持するメカニズム(意味短期記憶)の解明である.今年度の研究実施状況について,1)系列的に呈示された複数の単語の順序の記憶(系列記憶)に関して,「意味情報の順序を保持するメカニズム」が存在するか,またそのメカニズムが音韻情報の順序保持メカニズムと同一であるかについて一連の検証実験を行った.そして,この結果を国際誌に投稿すべく,共同研究者であるエジンバラ大学のRobert Logie教授の元に赴きミーティングと執筆活動を行なった.現在は共同で執筆を進めている.2)意味情報を一時的に保持するメカニズムと音韻情報を一時的に保持するメカニズム(構音リハーサル)が異なることを証明するために,ワーキングメモリトレーニングを利用した実証実験を行った.この実験の計画立案と実行は共同研究者であるチューリッヒ大学のKlaus Oberauer教授の元で行った.現在は実験結果の解析と新たな実験計画を推敲している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主たる研究について実験が終了し,共同研究者とのミーティングを終え,投稿準備段階に入っているため概ね順調に進展していると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
web上で作動するソフトウエアを利用し実験参加者が在宅で作動記憶トレーニングを行う研究を準備している.
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Research Products
(1 results)