2017 Fiscal Year Annual Research Report
海底泥火山の活動予測にむけた試み-南海トラフ近傍の泥火山活動位置規定要因を解く
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16J40210
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
浅田 美穂 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地震津波海域観測研究開発センター, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | プレート収束境界 / 泥火山起源深度 / 泥火山起源物質 / 地震発生帯 / 日本の泥火山 / 海洋域泥火山 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、「日本近海の泥火山」を特徴づけるために、世界の泥火山研究における日本の泥火山の位置づけと、日本の泥火山ならではのセッティングを生かす新しい研究視点の創出に努めた。 ・JpGU-AGU joint meetingと日本地質学会に泥火山セッションを提案し、受理され、運営をした。JpGU-AGU joint meetingでは国外の研究者二名に招待講演をお願いしたが一名が来日できなくなり、私自身が代理発表を行った。また私自身の研究成果も海外の学会にて発表し、海外の関連研究者との関係開拓と構築を進めた。 ・日本の海域泥火山は地震発生帯の数km直上に発現していると着想し、地震発生帯と泥火山活動起源との関係についての考察を深めた。新学術領域研究「スロー地震学」の連携研究者となり、本研究の最終年度に向けて新しい研究の視点を開拓している。 ・平成30年度に実施予定の調査航海計画を提案し、受理された。日本の海域泥火山が地震活動と関連して見られるならば、泥火山が未報告である四国沖~日向灘にも存在するだろうと考え、これを船舶からの音響調査により探査する計画である。平成30年度早々の実施に向けて、既存データの収集と再解析など準備を進めた。 ・「日本の泥火山」を特徴づけ、正しく理解するためには、世界の泥火山活動を俯瞰し、日本の泥火山を含む諸現象を分類しなおす視点が必要だと考えて、日本地質学会125周年企画として刊行される予定の地質学雑誌泥火山特集号に寄稿するレビュー論文執筆に多大な時間を費やした。 ・学会における泥火山セッションを日本国内における泥火山研究者コミュニティの構築に尽力した。平成30年度JpGUには泥火山と関係の深い化学合成生態系のセッションと協力関係を結ぶなど、さらに新しい研究協力体制の構築を目指し活動している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「日本の泥火山活動を理解し、南海トラフ沿いの泥火山活動予測を試みる」「日本国内に泥火山研究者コミュニティを構築する」ことを目標としている本研究計画は、新しい研究協力分野を開拓している現状を見て、おおむね順調に進んでいると判断する。 昨年度にリジェクトされた学術論文の再投稿準備が進んでいる。次年度すぐにも再投稿をする。引き続き国内泥火山コミュニティの構築と確立に尽力する。
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Strategy for Future Research Activity |
1.学術論文の再投稿を急ぐ。 2.研究航海を実施する。これの成果を取りまとめ、学会、シンポジウム、学術誌に向けて早急に報告を行う。 3.引き続き学会セッション運営に取り組む。新たに化学合成生態系との協力セッションを立ち上げたので、これを構築し、研究協力関係を築く。 4.本研究計画の最終年度として、日本の泥火山活動について、知見をまとめる。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Preliminary results of the RV SONNE cruise SO251b in the Kumano Basin (Nankai Trough subduction zone, Japan)2017
Author(s)
Menapace, W., Rosner, A., Asada, M., Dos Santos Ferreira, C., Kaul, N., Kopf, A.
Organizer
JpGU-AGU joint meeting 2017
Int'l Joint Research
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