2016 Fiscal Year Research-status Report
異質性や非定常性のあるデータにおける未観測交絡変数を許す因果構造推定法と応用
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16K00045
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
清水 昌平 滋賀大学, データサイエンス教育研究センター, 准教授 (10509871)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 因果探索 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、(1)「2 変数 mixed-LiNGAMモデルのデータが異質かつ非定常な場合への拡張」の一部と して (1-1) 異質な場合への拡張と (1-2) 非定常な場合への拡張をそれぞれ行う予定だった。今年度は、まず、混合分布モデルのアイデアを適用して、(1-1)異質な場合への拡張の検討を行った。外れ値に頑健な推定方法を応用した混合分布モデルの推定アプローチを応用することで、基本的なLiNGAMモデルの異質な場合への拡張を試みている。その後、それを発展させて、未観測共通原因を許すmixed-LiNGAMモデルを異質な場合へと拡張する予定である。
初年度の計画にはなかったが、先取りして非線形性のある場合へも取り組んだ。LiNGAMモデルの枠組みとはやや異なるが、将来的には融合させたい。その分、非定常な場合への拡張は次年度以降に先送りした。
研究課題と合致する統計的因果探索に関して、チュートリアル1件と研究会発表を1件、国際ワークショップにおける招待講演を2件(ドイツのミュンヘンとカナダのモントリオール)を行った。また、マーケティングサイエンスへの応用についても学会発表を共同研究者が行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
非線形モデルに関する議論を先取りする一方、非定常への拡張は先送りしたため、進捗が相殺されてため。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進んでいるので、基本的に、当初の計画に沿って進める。
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Causes of Carryover |
成果発表の旅費に使う予定であったが、招待講演として先方が支払ったくれたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果発表の旅費に使う。
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Research Products
(7 results)