2019 Fiscal Year Annual Research Report
Next generation Monte Carlo methods based on reversible proposal Metropolis-Hastings algorithms
Project/Area Number |
16K00046
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鎌谷 研吾 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (00569767)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Monte Carlo / Markov chain / Stochastic process / Bayesian analysis |
Outline of Annual Research Achievements |
多次元・大標本・複雑なモデルの解析に有用な,対称な提案を用いる次世代モンテカルロ法を研究した.研究四年目の2019年度では前年にひきつづき2つに絞って研究を進めた. まず一つの方向は,非対称なマルコフ連鎖モンテカルロ法の理論的解析である.非対称なマルコフ連鎖モンテカルロ法を学ぶことで,対称性の意義がより明確になる. 非対称な確率過程であるPiecewise determinisitc Markov processes (PDMP)を用いたモンテカルロ法に対し,U. Warwick (UK), TU Delft (Netherlands)の研究者とともに初めて高次元解析に成功し,現在投稿中である(arXiv:1807.11358).引き続き,PDMPに対する異なった視点からのアプローチでの解析を行っており,これも現在投稿中である. また,第二の方向はMpCN法の発展である. MpCN法は数値計算と,高次元漸近論,エルゴード理論によって,従来手法よりも計算効率が高いことが示されていた. それに加え,行列空間への発展をUCL (UK)の研究者と,適合的手法をGoogle, U. Warwick (UK)の研究者と,またスライスサンプラーへの応用をU. Gottingen (Germany)の研究者と進めた.さらに非対称なマルコフカーネルとの関連研究もすすめている.最初の一つは既に投稿中である.残りの研究についても近日中に投稿を行いたい.こうした研究成果の発表をDelft, Palermo, Gottingen, London,Florida などで行った.また,学会セッションの主催を台中,神戸,Palermo, Malaysia, Floridaで行った.
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