2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K00139
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡本 聡 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任教授 (10449027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 直明 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (80383983)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ネットワーク機能仮想化 / ネットワーキング / 機能分割 / モジュラールータ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、現在研究が進められているネットワーク機能仮想化(NFV)において、ソフトウェア化されたネットワーク内の装置が提供する“機能”を、よりプリミティブなサブ機能に分解して、ネットワーク上に分散配置し、サブ機能のネットワーキングによって、“機能”を提供するAtomic NFV環境の実現を目指したものである。 平成29年度においては、昨年度ステップ1として実現した複数マシン上で連携動作が可能な拡張Click Modular Routerの記述用ツールを開発し、単一のClickファイルから各マシン毎に稼働すべきClickファイルを自由な位置を切り口として生成させることに成功した。 本ツールを適用し、最終的なアメーバマイグレーションに代表される動的な機能動作マシン変更を実現するためのターゲットとして、光アクセスシステム用OLT/ONUを Clickで設計し、最終年度に向けた評価環境の構築を行った。 また、NFVに関係するチュートリアル論文、Malathi VEERARAGHAVAN, Takehiro SATO, Molly BUCHANAN, Reza RAHIMI, Satoru OKAMOTO, Naoaki YAMANAKA, “Network Function Virtualization: A Survey,” IEICE Transactions on Communications, Vol. E100-B, No. 11, pp. 1978-1991, November 2017. において、Atomic NFVの紹介を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度において、基本的な動的な機能動作マシン変更を確認する予定であったが、そこまでにはいたっていないが、挽回可能な遅れであると考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
ステップ2として掲げている、動的なサブ機能間の切替を拡張Click Modular Routerで実現させ、最終目標であるステップ3のアメーバ型マイグレーションの実現を目指す。
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Causes of Carryover |
(理由)研究成果の学会発表が実現できなかったため、旅費に使用した金額が当初計画よりも少なかったためである。 (使用計画)平成30年度概算直接研究費135万円を物品購入費60万円、旅費40万円、謝金10万円、その他25万円として使用する。
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