2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research of cryptography with advanced functionality for e-book system
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16K00188
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| Research Institution | Future University-Hakodate |
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Principal Investigator |
白勢 政明 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (70530757)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 暗号 / 電子書籍 / 楕円曲線 / ペアリング演算 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は，電子書籍における著作権保護や貸借管理を実現する軽量計算の暗号技術を研究することである．平成３０年度はシステムの開発，暗号の軽量化，Me演算の性質の調査，他の暗号との相対的安全性の向上，を行った．
（１）システムの開発：本研究では，楕円曲線とペアリング演算で構成される代理人暗号を用いて柔軟性のあるDRM のシステムの開発と評価および拡張性の検討を行なった．開発したシステムは，AES を用いたデータの暗号化と，代理人暗号によるAES 鍵の再暗号化を行うことが可能なファイルデータの暗号化システムである．
（２）暗号の軽量化：暗号コストを乗算回数で評価することが多いが、暗号処理の乗算回数を削減できる楕円曲線を構成した．６３８ｙ＾２＝ｘ＾３＋１０ｘ＾２＋ｘ，ｐ＝２＾２５６－５８０９７が一例である．この曲線と近年信望のあるCurve２５５１９との比較も行った．
（３）Me演算の性質の調査：Me演算はペアリングと類似の性質を持つが，Me演算への単なる置き換えではペアリングを用いた暗号の安全性が得られないことが平成２９年度までに判明していたが，Me演算版離散対数問題（DLP）が楕円曲線DLPより困難であることが判明し，Me演算を用いるとより安全な暗号を構成できる可能性がある．
（４）他の暗号との相対的安全性の向上：無視できる確率であるが簡単に素因数分解できてしまう素数があることを示した．素因数分解の困難性を安全性の根拠とするRSA暗号は楕円曲線暗号より一般的な公開鍵暗号であるが，鍵生成に注意が必要かもしれない．,
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