2018 Fiscal Year Annual Research Report
Acquisition of linguistic awareness and verification of learning effects using co-creation task of artificial language
Project/Area Number |
16K00205
|
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
金野 武司 金沢工業大学, 工学部, 講師 (50537058)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ことばへの気づき / 語用論 / 実験記号論 / 解釈学的循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は,ことばの気づきを得るための実験課題である人工言語の共創実験について,ことばの意味を共有するプロセスのメカニズム的解明に迫る研究と,より複雑な課題への発展可能性を模索する研究を進展させることができた. 計算モデルの構築とその計算機シミュレーションによる分析の成果は1件の国内雑誌(ヒューマンインタフェース学会論文誌)と1件の国内会議(日本認知科学会第35回大会)にて発表した.前者は認知アーキテクチャを用いた模倣メカニズムの効果についての研究成果であり,後者は,同じくその模倣のメカニズムが,コミュニケーション途中での意図変更にも記号システムを対応・変化させることができることを示した研究成果である.また,こういった記号的なやりとりをする実験課題中の脳活動の機能的ネットワークについての研究成果を2件の国際会議(28th Annual Conference of the Japanese Neural Network Society, International Symposium for "Potentials and Perspectives of Communication among Humans and Agents Including Robots and Animals")にて発表した. 他方,より複雑な表現を定量的に観察することのできる実験課題の開発として,我々はタブレット端末を用いた石置きゲームを考案し,その最初の成果を1件の国内会議(日本認知科学会第35回大会)にて報告した.この成果は,ことばへの気づきの中でも文法的な要素への気づきに発展させることができる課題の開発へとつながる成果であると考えられる. また,我々が開発する実験課題を実際の教育現場に適用するための調査として,三重県四日市市にて開催された第15回全国小学校英語教育実践研究大会へと参加した.
|