2017 Fiscal Year Research-status Report
超高精細映像視聴時における立体認知メカニズムの探究
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16K00280
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Research Institution | Fukuyama City University |
Principal Investigator |
石尾 広武 福山市立大学, 都市経営学部, 教授 (40271035)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 超高精細映像 / 立体感 / 輻輳 / 水晶体調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年12月1日にケーブルテレビによる4K実用放送が開始され、2018年12月1日には衛星放送による4K・8K実用放送が開始されるなど、近年、家庭や社会生活の中で超高精細大型映像が利用され始めた。そのような映像を視聴した時、映し出された対象物に対して、我々は立体感を覚えることが多い。その時の立体認知メカニズムを、主に視機能の解析により明らかにすることが本研究の目的である。 この基礎研究によって、今後に普及が見込まれる4Kや8Kテレビなどの超高精細大型映像表示デバイスにおいて、生体への影響が少なく、より安全で自然な立体映像を視聴者に提示するための技術開発につながるものと期待できる。 平成29年度には、研究の第二段階として、客観的評価を行うために必要な測定機器を順次導入してきた。まず、輻輳焦点距離の測定に必要な視線計測装置は、既存のものを活用することにした。また、新たに瞳孔の動きを測定できる機器や環境も追加で整備した。さらに、次年度に行う予定である水晶体調節距離の測定に必要なオートレフも導入した。そして、これらの機器を使った精密測定のための環境整備を慎重に行ってきた。実際の測定はこれからであり、実験場所や実験参加者、実験条件などの検討を現在進めているところである。 技術進歩は著しく、本研究に用いる機器も例外ではない。そこで、関連する技術展や国際会議などにも積極的に参加して、最新の情報を得ることに努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
客観的評価に関連して、新たに瞳孔の動きを測定できる機器や環境を整備したり、次年度に行う予定である水晶体調節距離の測定のための機器を導入したりしたが、おおむね研究計画書に記載の通りに進展しているから。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、研究計画書に記載の通りに、本研究を推進していく。そのために、限られた予算を有効に使いながら、今後の研究遂行に必要となる機器をそろえていくとともに、それらを使った測定を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初の計画では、各種の計測装置をレンタルで使用する予定であったが、既存の機器を活用したり、新たに購入したりすることになったため、差し引きの結果として当該助成金が生じた。これは、翌年度分として請求した助成金と合わせて、今後の研究計画を効果的に進めていく上で必要となる、より高性能な機器の導入費用などに使用する予定である。
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