2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of character input method optimized for smart watch by combination of slide-in and tap and special touch board for the method.
Project/Area Number |
16K00286
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
田中 敏光 名城大学, 理工学部, 教授 (00262923)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スマートウォッチ / 文字入力 / ソフトキーボード / ユーザーインターフェース / モバイル / タッチボード |
Outline of Annual Research Achievements |
スマートウォッチ用のソフトウェアキーボードを開発した.特徴は,(1)画面の占有率が低い,(2)初心者でも容易に使うことができる,(3)矩形画面でも円形画面でも同等に使うことができる,の3点である. (1)は画面の縁に配置したキーをスライドインで選択することで達成している.スライドインとは画面の外側に触れた指を接触を保ったまま画面内に滑り入れる動作のことである.実験では,この方法で画面の縁から2mmの範囲を94.4%の確率で入力できた.そこで,キーの幅を2mmに設定して画面占有率を27%に削減した. (2)については,実験により使い始めてから125文字(利用時間は約320秒)入力した時点で毎分28.7文字入力できることを確認している.このときの誤入力率は4.7%だった.短時間使うだけでシステムに慣れ,実用的な速度で入力できると言える.スマートウォッチでメールの返事を書く状況を想定した,一日に10単語を入力する実験においても,1か月後(使用時間の合計は39分28秒)には毎分50文字を超える速度で入力できるようになった. (3)のために,矩形画面と円形画面で同じキー配置となるようにインタフェースを設計している.矩形画面で一定時間練習した後の入力速度と,その後にいきなり円形画面を使ったときの入力速度を比較する実験,及び,逆のパターンの実験により,画面の形で入力速度に差がないことを確認している.従って,ファッションや気分で矩形と円形を使分けても,文字入力には支障が出ない. 加えて,この入力手法専用のタッチボードを開発した.このボードは8つのタッチセンサで構成されており,隣り合う2つに同時に同時に触れることで,間の位置が入力される.この仕組みでボードの直径を22㎜まで小型化できるため,時計バンドに装着すること容易である.単体の入力実験では,98.7%の制度で入力できることを確認している.
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Research Products
(13 results)