2018 Fiscal Year Annual Research Report
Quantitative research on factors of effective publication of press release
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16K00455
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
西澤 正己 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00281585)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 大学 / 研究成果 / 報道 / 学術論文 / プレスリリース / 新聞 / オルトメトリックス / 引用数 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年から2014年の間に大学関連機関から発行されたプレスリリースの元になった学術論文について、投稿された学術雑誌のDOIを特定したことにより、これらの論文について、Altmetrics Attention Score(AAS)やClerivate Analyticsからの被引用数(Cit)の抽出をおこなった。これらの時期に関してプレスリリースに対応して掲載された、毎日新聞と読売新聞の記事の特定も行っている。これらのデータより、2011年から2014年の間で原論文のDOIが特定できたプレスリリース1838件について、1468件のAAS値、1761件のCit値を得た。これらのAAS値及びCit値対して、毎日及び読売新聞への掲載、非掲載との関係を調べたところ、log(AAS)の平均値に関しては掲載:1.205、非掲載:0.728となり有意な違いが見られた。同様にlog(cit)でも掲載:1.628、非掲載:1.486となり有意な違いが見られた。この結果よりAAS値、引用数(Cit)共に新聞掲載のプレスリリースの原論文の方が有意に高いことがわかった。さらに、原論文の共著関係についても0:国内のみ、1:国際共著(日本主体)、2:国際共著(海外主体)、3:海外のみ、に分けたところ、これらの関係でもAAS値での2と3の関係以外では有意に違いが見られ、順位は3、2、1、0の順で低くなることもわかった。ただし、新聞への掲載/非掲載に関しては相関が見られなかった。この結果はCOLLNET2018国際会議で発表を行っている。さらにプレスリリースが新聞報道される場合の外部要因の分析として発表日の曜日や月の依存性、号外等の影響を調査した。これらの結果は2019年の情報知識学会等で発表予定である。
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Research Products
(4 results)