2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research of Usage Support of the Scientific Reference for the Medical Consumer which used Condition Expression and Outcome Expression
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16K00457
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岩澤 まり子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 名誉教授 (20292568)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 症状表現 / アウトカム用語 / 患者家族支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は、症状表現とともにアウトカム表現を収集するために、データベースを検索して症例報告を収集し、症例報告の著者抄録および著者キーワードの調査を継続しておこなった。さらに、医療についての専門知識を有していないと推測できる患者が著者となっている闘病記を使用して、患者自身による症状表現を収集した。抽出した症状表現には、動詞、名詞、形容詞による表現があり、情報提供に利用するためには、品詞の統一の検討が必要であることがわかった。 収集した症状表現の傾向を明らかにするために、アウトカム用語を整理して標準化されているベーシックアウトカムマスターを利用した。ベーシックアウトカムマスターから、医療従事者が記録に使用しているアウトカム名称を抽出した。このアウトカム名称を枠組みとして、抽出した患者による症状表現の整理を試みた。患者による症状表現を対応付けできたアウトカム名称は限られていた。患者が自ら把握して表現できる症状が限られていることが背景にあると考えられる。 収集する症状を増やすために、一般向けの医学書の巻末索引から、症状を表す言葉を抽出した。これも、アウトカム名称を使用して、整理を試みた。 闘病記から抽出した症状表現は、身体的なものと精神的なものにわけられたが、感想として捉えられる表現もあり、表現の抽出条件を明確にする必要があることが明らかになった。また 一般用語による症状表現の多様性の提示には、複数の研究協力者による闘病記からの症状表現の抽出結果を比較し、抽出におけるばらつきを開所津する必要があることがわかった。入手できる闘病記に書かれている疾患は限られているため、一般向けの医学書の巻末索引を利用して症状表現を収集し、一般用語による症状表現の多様性を提示する予定である。
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