2018 Fiscal Year Annual Research Report
Survey for media usage and cross-cultural adaptation of international students in the 2010's
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16K00459
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 隆志 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (60264967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 幹夫 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (30293244)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 外国人留学生 / SNS / CMC / ネットニュース / 異文化適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
2010年代に入り、世界的なモバイルメディアの普及とメディア環境の変化により、多くの人々の社会性が変化を受けている。とりわけ、外国人留学生のSocial Activityは、モバイルメディアの影響が強く、彼(女)らの友人関係、異文化適応、ニュース視聴は大きく様変わりしている。本研究では、上記の3点(友人関係、異文化適応、ニュース視聴)に着目して、彼(女)らの社会生活の実態を理解することを目標とする。 留学生の留学満足度は、学業成功もさることながら、ホスト国の友人作りの成否によるところが大きく、彼らのホスト国での社会生活を如何に有意義なものにするかが、受け入れ国側の課題となっている。CMCやSNSの発展は,外国人留学生の社会生活を豊かにするという観点に立つ研究が多い一方で,逆の指摘を行う研究も多く,その評価は定まらない.留学生のモバイルメディアの利用実態を理解することは必要があると考える。 本研究では,外国人留学生のSNS利用において,ニュース視聴に焦点をあてたアンケート調査を行い,ホスト国/留学生/母国の友人との人間関係との相関,Socio-Cultural Adaptationとの相関を分析し,さらに,ニュース視聴のスタートページのデフォルト言語との関連について議論を行う.また、ホスト国/母国のニュース視聴の理由についても、分析を行った。 調査の結果、ホスト国/母国のニュース視聴と対応する友人との人間関係には,強い因果関係があることが推測され,ホスト国ニュースを視聴することがホスト国での社会関係に強く影響する要因となっていることが示唆される.また,ニュース視聴のスタートページの言語選択は,滞在期間,留学生活で感じる困難さ,母国配信のニュース視聴の影響下にあると考えられる.さらに、ニュース視聴の理由については、国際的に広い視野を持ってニュース視聴を行う者の方がホスト国の友人との交流の頻度が高いことが示された。
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Research Products
(4 results)