2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developing an Environment for Continuous Reflective Practice in Active Learning
Project/Area Number |
16K00492
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
喜久川 功 常葉大学, 社会環境学部, 准教授 (10440611)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アクティブラーニング / LMS / リフレクション支援ツール / 省察的実践モデル / ラーニングデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,2018年度までに,アクティブラーニング型授業を支援するためのLMS(Dynamic LMS,以下,DLMS)の開発を行ってきた.さらには,DLMSを活用した授業を実践し,授業実践に合わせてアンケート調査も実施した.本調査結果からは,DLMSならびに授業方略等について,概ね良好との判断が得られた一方で,DLMSに備わっているリフレクション支援機能を強化する必要性があることが判明した. そこで,2019年度には,まずはDLMSの機能拡張を意図し,リフレクション支援機能の設計を行った.この過程の中において,様々な検討が行われた結果,「DLMSとの連動も可能」かつ「単体での利用も可能」なツールとして開発しようとの判断に至った.以上を踏まえた上で,新たに“リフレクション支援ツール:RePraCard”の開発を行った.さらには,2019年度・後期において,研究代表者の授業「人間力セミナー(1年生対象)」にて,DLMS+RePraCardを活用した授業を実践した.本実践におけるアンケート結果から,DLMS+RePraCardを用いることで,教員が計画したアクティブラーニング型授業において,学習者の継続的なリフレクション活動に対し,効果的な支援が可能なことが示唆された. しかしながら,2019年度の実践だけでは検証は不十分であり,2020年度も継続して検証を進めることとなった.具体的には,研究代表者が担当する授業「教養セミナー」と「人間力セミナー」にてDLMS+RePraCardを活用した授業実践を行い,加えて,研究協力者2名が担当する授業において,RePraCardを活用し,これらの授業でアンケート調査等を実施して,検証のためのデータを収集し,これらの効果の明確化を試みようと計画している.
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