2018 Fiscal Year Annual Research Report
Go program with council system using strategic voting behavior
Project/Area Number |
16K00505
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
前川 仁孝 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90267419)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | コンピュータ囲碁 / 人工知能 / ゲーム情報学 / 合議アルゴリズム / モンテカルロ木探索 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は,強い囲碁プログラムを作成することである.囲碁の思考アルゴリズムの研究は人工知能の分野の基礎研究のひとつであるため,強い囲碁プログラムを作成することで人工知能の分野に広く貢献できる.本研究課題では,コンピュータ将棋で高い成果を挙げた思考アルゴリズムである合議アルゴリズムを用いて囲碁の棋力向上を図った. 合議アルゴリズムは,複数の思考プログラムで次手の候補を選出し,それらを用いた合議によって次手を決定するアルゴリズムである.一方で,人間が多数決を行う際には,得票率が低いと予測される候補者を支持している有権者が,選挙の結果を少しでも自身の理想の状態に近づけるために,自身が最も望む候補者ではなく当落線上の候補者の中から投票先を選択することがある.このような投票行動は,戦略的な投票行動と呼ばれ,囲碁プログラムの合議においても有効であると考えられる. このため,平成28年度は,合議を行う思考プログラムにおいて,各思考プログラムの投票内容をすべての思考プログラムで共有することによって,各思考プログラムが戦略的な投票行動を行うことができるように合議アルゴリズムを変更した.次に,平成29年度は,各思考プログラムが,自身の選出した次手の候補が投票において少数派であったか多数派であったかを,次の手番の思考過程に反映させるようにアルゴリズムを改良した.最終年度である平成30年度は,合議に参加する囲碁の思考プログラムの思考過程から無駄な探索を削減するために,直前までの合議の結果を反映して投票する着手の候補を絞り込むように思考プログラムチューニングを行った.
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Research Products
(1 results)