2018 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of hydroclimatic reanalysis data in the Greenland ice sheet and surrounding sea area
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16K00581
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
鈴木 和良 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 北極環境変動総合研究センター, 主任技術研究員 (90344308)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | データ同化 / 大気陸面結合 / 多圏相互作用 / 観測システム実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題1:大気陸面海洋結合データ同化システムの開発:2018年9月24日-10月5日の期間、研究協力者であるコロラド州立大学のMilija Zupanski博士を日本に招へいした。その滞在期間の中で共同研究打ち合わせとシステム開発を進め、衛星観測データを同化可能な結合データ同化システムを、研究代表者の所属するJAMSTECのスーパーコンピュータ内で開発を進めた。また、衛星観測とデータ同化についての解説記事を、リモートセンシング学会誌に寄稿した。今後、観測システム実験の結果と衛星観測ならびに一般気象観測のデータ同化についての解析を進め、グリーンランド地域における結合データ同化研究の論文発表を行っていく予定である。 研究課題2:水文気候再解析データの作成:再解析データの有用性を示すために、グリーンランド周辺域における観測データの重要性を、観測システム実験によって解明することを試みた。本実験によって、遠隔地における現場観測の重要性と、氷床の質量収支の影響を再解析データを構築することで評価している。 研究課題3:グリーンランド氷床と大気ならびに海洋表層との多圏相互作用の解明:またZupanski博士と共著で、多圏結合データ同化の現在の動向に関する総説を、国際学術誌に執筆した。
上記の他に、Springer出版社に研究協力者の松尾博士と共に"Remote Sensing of Trrestrial Water"を執筆し、印刷中となっている。様々な衛星観測データと、その科学的利用と問題点について記し、本研究で用いる衛星データに関する調査も行った。
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Research Products
(9 results)