2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a safety evaluation method of treated sewage on the metamorphosis of tadpoles
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16K00628
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Research Institution | Public Works Research Institute |
Principal Investigator |
北村 友一 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(つくば中央研究所), その他 (30355797)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 下水処理水 / アフリカツメガエル / 変態 / 生殖腺 |
Outline of Annual Research Achievements |
下水処理水がオタマジャクシの変態に及ぼす影響を明らかにするため、アフリカツメガエルのオタマジャクシがカエルに変態し成長するまでの間、二次処理水と総残留塩素濃度0.07, 0.04, 0.03, 0.02 mg/Lの二次処理水の塩素処理水で飼育し、オタマジャクシの変態への影響を形体および甲状腺、生殖腺組織観察から調査した。その結果、総残留塩素濃度0.07mg/Lで、オタマジャクシ期の死亡個体が他の曝露区より多くなる傾向となったが、生残したオタマジャクシは全てカエルに変態し、変態停止や変態遅延は観察されなかった。また、全ての曝露区でステージ62に達したオタマジャクシの甲状腺組織にも異常は観られなかった。成長したカエルの精巣、卵巣組織にも異常は観られなかった。本実験から、二次処理水、0.07mg/L以下の塩素が残留する二次処理水のオタマジャクシの変態、カエルの性発達に与える悪影響は低いと考えられた。
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